前回、フォニックスで学習する内容の例をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
知らない単語が何となくでも読めるようになり、聞き取ったものを予想して書き取れたり…また正しいアルファベットの発音を習うことで、英語の発音もきれいになるフォニックス。
今回は前回お伝え出来なかったフォニックスの学習についての後半部分をご紹介していきたいと思います♪
フォニックスで学習すること
前回、フォニックスで学ぶ例を下記のようにご紹介し、2までご説明しました。
1、アルファベットの読み方
2、音のルール
3、音節
4、アクセント
5、ルールの除外
今日は、3からのお話をしますね!
3、音節
正しく英語らしい発音でカッコよく話たいと思った時に、重要な要素があります。
それが音節(音のリズム)です。
フォニックスでは音節(syllable)についても学んでいきます。
日本語と英語では音のまとまりが違うため、リズムが変わってきますので、中々英語っぽく話せない理由の一つに、日本語と英語のリズムの違いが上手くつかめていないことがあげられるのではないかと思います。
日本語と英語の音のまとまりの違い
まず、日本語のまとまりですが、「ん」を除き、基本的には子音+母音(A、E、I、O、U)で一つの音が作られています。
(shiやtsuは、子音+子音+母音ですね)
か … K(子音)+ a (母音) ⇒ ka
き … K(子音)+ i (母音) ⇒ ki
く … K(子音)+ u (母音) ⇒ ku
け … K(子音)+ e (母音) ⇒ ke
こ … K(子音)+ o (母音) ⇒ ko
というように、母音で終わっていますので、単語にした場合も終わりが母音になります。
例えば
かさ … k(子音)+a(母音)+s(子音)+a(母音)
というような、まとまりでできていますね。
では、英語はというと…
母音を一つだけ含めたまとまりが1音となります。
(ここでいう母音1つというのは、スペルではなく音として1つという意味です。)
つまり、以下のような形です。
1、母音のみ(A、E、I、O、U、Y)
2、子音+母音
3、母音+子音
4、子音+母音+子音
また、4のパターンとして前後の子音がひとつづづてなく、2つや3つ重なることもあり、それでも中に母音が一つであれば、それは1音節というとになります。
例えば、watch、splashなどは母音の前後に2つ以上ありますが、1音節の単語となります。
音のまとまりからみた発音
日本語と英語の音のまとまりの違いが分かったところで、発音についてご説明ます。
音を発音するときに、1音節を一つの音として発音をするのですが、ここで日本語と英語の差がはっきりします。
デスク(机)を例に出します。
日本語の場合:
de su ku と 母音が3つとなり、3音節になります。
英語の場合:
desk と 母音が1つで1音節になります。
この一つの単語での日本語と英語の音節の違いが分かり発音ができるようになると、英語での発音がより英語らしく聞こえるようになっていきます。
洋楽を聞いていると、この音のリズムの違いや一息で発音する部分の区切りなどが、自然にわかるようになってきますのでおススメです♪
音節の分け方についても、フォニックスには基本のルールがあり、このルールを覚えることで、発音の方法を見分けられるようになります。
ここでは、見分け方については省略させていただきますが、興味を持たれた方は調べてみてくださいね。
4、アクセント
音のまとまり(音節)についてわかったところで、次はアクセントについて学んでいきます。
(ここではアクセントの中に、リズムも含んでご説明します。)
リズム
一つの単語を音節で分けた際に各音節の長さによって決まりますが、この長さが日本語と英語と違ってくるため、聞こえ方が違います。この違いだけで相手に全く分かってもらえない、ということが起こります。
アクセント(強弱)
分けた音節のどこが強く発音されるかによって決まります。ただ強い弱いだけでなく、長さも関わってきます。
先ほどのリズム同様、アクセントが違うだけで別の単語と認識されることもありますし、中には同じスペルでアクセントによって品詞が変わる単語もあるので重要です。
5、ルールの除外
英語には様々なルールがありますが、それでもそのルールに当てはまるのが75%ほどで、25%は例外と言われています。
この25%についてはやはり覚えるしかなく、難易度の低いものから学年が進むごとに順に子供たちも難しいものを覚えていきます。
英語圏の子供たちが成長していく中で、日常生活の会話の中で自然と身についてくるのですが、それでもこういったフォニックスを通して、基本的なルールを学んで覚えていきますがそのルールも多いので、幼稚園から小学校と数年かけて学んでいくわけです。
私にとって、フォニックスを学んだことは英語上達にとても効果的でしたが、英語が嫌い(苦手)でフォニックスに興味が持てないという方でしたら、無理に取り入れなくも会話ができるようになるので、プレッシャーに感じないでくださいね!
これまでにもお伝えしていますが、楽しみながら覚えるのが苦手克服への近道です。